高級キーボードHHKB BTをレビュー!ミニマルなキーボードの使用感
先日、思い切って高級キーボードのHHKB(Happy Hacking Keyboard)を購入しました。
使い始めて約1週間経ったので、レビューしつつ紹介したいと思います。
HHKBとは
HHKBとは株式会社PFUが販売するキーボードです。
特徴
静電容量無接点方式
この方式は、キーの下にあるスプリングが変形することで、電気的な変化を検知して入力する仕組みです。
そのため接点が無く耐久性に優れていて、チャタリングが起きないということが大きなメリットです。
チャタリングとは、押したのに入力されなかったり、複数回入力されてしまうことです。
あとスコスコとした打鍵感がとても心地よい。
コンパクト
英語配列では、60キーしかありません。日本語配列でも、わずか69キーです。
これだけのサイズでも、同時押しをすることで、フルキーボードと同じキー入力ができます。
机を広く使えて、非常にスッキリします。
特殊な配列
キーが少ないながらも入力しやすいよう工夫してあり、普通のキーボードとは異なる特殊なキー配置になっています。
例えば、
- 「A」キーの左隣に「Ctrlキー」
- 「Return(Enter)キー」のすぐ上に「Delete(Backspace)キー」
- 下段の左右にキーがない
といった感じに、一見使いづらそうな配置です。
しかし、これらはホームポジションをキープしたまま効率よく入力ができるよう考えられており、
- Ctrlキーはいろいろな組み合わせのショートカットに使用するので、左下よりも自然に押しやすい位置になっている
- よく使うBackspaceはホームポジションから近い位置に設置して、無駄な移動が減らせる
- 余計なキーを排除したことで小指の付け根(手のひら)で下段両端のキーを押せるようになる
といったメリットがあります。
金額
価格は、キーボードにしては高額な部類です。
モデルにもよりますが、
- 新品 25,000~28,000円
- 中古 10,000~23,000円
ほどになります。
根強い人気を誇るキーボードなので中古でも結構な金額になりますね。
種類
バリエーションは
といった感じでバリエーションがあります。
私が購入したものは、
- HHKB BT 刻印有り (PD-KB600B)
- HHKB BT 刻印無し (PD-KB600BN)
上記のバリエーションで言うと、
- 無線
- 英語配列
- 墨
- 通常モデル
- 刻印有り&無し
です。
全ての組み合わせで製品化されているわけではないので、ご注意ください。
(例えば、無線の静音モデルはありません)
購入した理由
もともと、東プレ株式会社が出している無接点静電容量方式のキーボードRealforceを使っていたので、この方式の打鍵感は十分満足していました。
しかし、シンプルな生活を目指すにつれて、無駄に大きいキーボードが邪魔に思えてきたり、ケーブルが鬱陶しくなってきたので、思い切って乗り換えてみました。
つまるところ、
- 無線化
- ミニマル感溢れるコンパクトさへの憧れ
- 特殊な配列への興味
- カッコイイ
が購入した理由です。
使ってみた感想
良かった点
- コンパクトなのでスッキリした
- 思った以上に打ちやすい
コンパクトなのでスッキリした
非常にコンパクトなので机が広くなりました。
ケーブルもなくなったのでスッキリして清々しい気分です。
Before
After
思った以上に打ちやすい
取り回しが良くなった分、タイピングするときの姿勢に合わせて、キーボードの位置や向きを気楽に変えられるようになったので、結果的にタイピングしやすくなりました。
不安だった英語配列や特殊な配列についても、合理的に考えられている配置だけあって、特に不自由はありません。
むしろ、このCtrlキーやDeleteキーや、横長のエンターキーめちゃくちゃ使いやすいぞ…
というわけで、
もう1台増えました!!
理由は2つ。
- 職場用に欲しかった
- 刻印が邪魔に思えてきた(病的)
この記事は無刻印のHHKBで書いていますが、特に不自由はありません。
記号を入力するときは少し迷ったりしますが、慣れればいいんだよ慣れれば!!
悪かった点
- 金額が高い!
- 普通のキーボードを打つ時に間違えやすくなる
- とっさにファンクションキー等が必要になるゲームには向かない
- テンキーが無くなったので数字は打ちづらくなった
- USB接続はできない
金額
高い、とにかく高いです。
1台目の刻印有りモデルはヤフオクで購入しましたが、出品者曰くあまり使用していない状態で20,000円ほどでした。
無刻印モデルは新品で購入したので、ポイント込みで26,000円ほど。
毎日使うものですし、長く使えるので後悔はありませんが、人に勧めるにはちょっと難しい金額ですよね。
普通のキーボードが打ちにくくなる
職場等で普通の日本語配列のキーボードを打ったときに少しミスが出るようになりました。
職場用に欲しいと思ったのもこれが大きな理由なので、職場のキーボードを勝手に変えられない人にはお勧めしにくいですね。
ゲームには向かない
ファンクションキーはFnキーと数字キーの組み合わせで入力することができますが、とっさに押すとなるとかなりの練習が必要そうなので、ゲーム等には向かないかなと思いました。
数字が打ちづらい
これは慣れの問題でもありますが、今までテンキーで数字を入力してたので数字が少し打ちづらくなりました。
1日中数字のタイピング練習してたらだいぶ慣れたので、やっぱり慣れればどうということはないと思います(笑)
USB接続ができない
BTモデルはBluetoothでしか接続できません。
Micro USBの端子は付いていますが、あくまで電池が無くなった際の給電用なので、PCに繋いでも認識されません。
まとめ
私的には物凄く気に入りました。
Realforceはもう使うことは無いと思うので、そのうちドナドナしようと思います。
HHKBが向いている人
- ミニマルな人
- 効率的な思考が好きな人
- 文字を沢山打つ人
- 組み合わせキーが得意な人
- 職場でも使用できる人
HHKBが向いていない人
- 組み合わせキーを使いたくない人
- あまり文字を打たない人(コスパが悪い)
- PCゲームをがっつりする人
- 職場に持ち込めない人
【おまけ】製造モデルによる違い
中古で購入したモデルは2017-05に製造されたモデルで、新品のものは2018-11モデルでした。
この2つのモデルで、無線接続の安定性や打鍵感に違いを感じています。
2017-05モデル
- 打鍵はやや軽く、カチャカチャ音が大きく少し安っぽい
- たまに無線接続が途切れる(不具合?)
2018-11モデル
- 打鍵はやや重く、タイピングの音はあまり響かず心地良い音
- 今のところ通信は途切れていない
たった2台しか比較しておらず、主観に頼りまくってる上に中古と新品の比較なので、製造モデルの違いとは一概に言えませんが、こんなに違うものなのかと驚いています。
中古の方のHHKBが、あまり使用していないというのが嘘だった可能性も…
無線途切れについては、他のブログでも散見されるように、ファームウェアのバージョンかなと思います。
そのうち打鍵音の比較動画等も上げたいと思います。
ご覧いただき、ありがとうございました。
2019/12/11追記
新作が出たようです。購入して1ヶ月ちょっとでこの仕打ち!
マルチペアリングとBT/USB-Cのハイブリッド良いなぁ…
でも右下の印字が無くなってるのがちょっと寂しい
PFU、「Happy Hacking Keyboard (HHKB)」 シリーズ刷新。BluetoothとUSB-C接続をサポート | CoRRiENTE.top